愛媛旅行の目的は、60代の母親との「しまなみ海道」のサイクリングでした。
しまなみ海道のサイクリングは今回初めてです。今回は事前に調べても良くわからなかった点と、実際に行ってみて注意すべき点を中心にお伝えします。
私のスタート地点は今治側だったので、尾道(広島)側から出発予定の方は参考程度になります。
- 初めてしまなみ海道のサイクリングに行く予定の人
- 高齢者同伴でのサイクリングを考えている人
- サイクリングスポットを探している人
出発前の疑問点
サイクリングに行くにあたり、色々と情報収集をしました。
特に気になっていた点と、私がどうしたか参考情報としてお伝えします。
①情報収集の手段は?
私が事前調査で参考にした情報は以下になります。
- サイト:シクロの家さんの「初心者でも安心!しまなみ海道サイクリング」
- 書籍:しまなみ島走PLAN(改訂版Ⅰ)
サイト他にも色々ありますが、シクロの家さんのサイトが一番わかりやすかったです。
逆に書籍は旅行ガイド以外はほぼなく、しまなみ島走シリーズがスタンダート(サイクリング中でも持っている方を見かけました)のようです。
シリーズと書いたのは、姉妹本で「しまなみ島走BOOK」(黄色い本)があるからです。こちらの本はグルメや観光などのスポット紹介がメインですので、走行ルートを検討する際は「しまなみ島走PLAN」(赤い本)の方を購入してください。

こちらのしまなみ島走PLANは、日程や所要時間、初・中・上級に合わせたおすすめプランを、今治発・尾道発で各8つ紹介しており、事前のプランニングの際にとても役立ちました。
なお、しまなみ島走シリーズは改訂を繰り返しており、できるだけ最新版を入手することをおすすめします。なぜなら、お店の情報やバスの時刻、橋の通行料(現時点では2024年3月31日(日)まで無料)などの情報が古いからです。
②出発地点はどこ?
基本的なところですが、出発地点が今治駅から?橋の上から?などよく分かりませんでした。
答えとしては基本は「サンライズ糸山」です。

しまなみ海道サイクリングロードにおける今治側の拠点で、最初に渡ることになる「来島海峡大橋」の麓というか、近くにあります。こちらで自転車のレンタルもできます。
なので今治側からスタートする場合は、まず「サンライズ糸山」を目指すことになります。
今治駅でレンタルしてスタートもできますが、サンライズ糸山まで30分ぐらい掛かり、そこで体力を奪われてしまうため、私のような初心者にはおすすめしません。
なお、サンライズ糸山までのアクセスですが、今治駅からバスが出ていますが、平日5本・休日2本と非常に本数が少ないです。私はレンタカーで行きましたが、別の落とし穴(後述)がありました。
③自転車はどこで借りる?
答えとしては、こちらも「サンライズ糸山」がおすすめです。

理由ですが、レンタサイクルで一番ポピュラーな「しまなみレンタサイクル」のターミナル(借りる・返す拠点)があるからです。
他にもレンタルができる店もありますが、「しまなみレンタサイクル」をおすすめする理由は、貸出料金が安く、各ターミナルでの「乗り捨て」ができるからです。※乗り捨てのメリットは後述します
今治駅にもターミナルがあります。他ターミナルの情報はこちらのページに記載されています。
④当日でも借りられる?
当日でも借りることは可能です。
ですが、時期によって早めに終了することがあるため、事前予約するか、早めにターミナルに行くことをおすすめします。
なお、各日の終了時間は「しまなみレンタサイクル」の予約ページに書いてあるので参考になります。
ちなみに2023年5月のGWの真ん中辺りは、9時半~10時半頃で完売していたようです。
私が利用したのは5/15(月)と平日でしたが、既に予約枠が終了していたので、当日8時30分頃にターミナルに行きました。その時点で大分在庫があるようでしたので、予約枠は少なめに設定してそうです。
注意すべき点
ここからはしまなみ海道をサイクリングをする上での注意事項です。
①アップダウン
サイクリングロードはずっと平坦ではなく、かなりのアップダウンがあります。
私の母親が勘違いしていましたが、ずっと高速道路の横を走るのではなく、橋から必ず各島に降りて島内の一般道を走る必要があります。

具体的には、「橋に向かう(上り)→橋の上を走る(平坦)→橋を下りる(下り)→島の中(平坦&アップダウン、島による)→橋に向かう(上り)」の繰り返しとなります。
特に橋はかなりの高さにあり、毎回螺旋状の道を登り下りするので、登りはかなり体力を使います。

②高所恐怖症
注意点①に書いた通り、島を結ぶ橋はかなりの高さにあります。
その分、もちろん橋の上からの景色は大変美しいのですが、高所恐怖症の人は足がすくむ(私がそうでした)と思います。下記ような橋までの螺旋状の道から下を見るのも結構厳しかったです。

私の場合は、走っているうちにある程度慣れましたが、重度の高所恐怖症の方にはサイクリング自体が厳しいかもしれません。
③帰りのバス利用
今回私のコースは、今治から3つ目の大三島まで自転車で向かい、島内の道の駅で自転車を乗り捨てた後、バスで今治に戻ってくるハーフプランでした。
落とし穴だったのは、実は島からの路線バスは、出発拠点の「サンライズ糸山」に止まりません。
ではどうするかというと、手前の「馬島BS」で降りて来島海峡大橋を歩いて向かうか(徒歩45分程度)、先の「今治県病院前」で降りて、そこから徒歩(こちらも45分程度) or タクシーで向かうことになります。

私の場合は、もう一度来島海峡大橋からの景色を見たかったので、馬島からの徒歩を選択しました。歩く道自体は自転車と同じ道になります。
その他のお役立ち情報
乗り捨てのメリット・デメリット
今治から尾道(逆も同様)まで「絶対に完走する」と決めている方以外のメリットです。
途中まで走った後、今治まで戻る予定の場合、「①途中で引き返し自力で戻ってくる」と「②自転車を乗り捨ててバスで戻ってくる」の2つの選択肢があります。
①のメリット・デメリットは以下になります。
- メリット:レンタサイクルの保証料(1,100円)が戻ってくる
- デメリット:引き返す分の体力温存のため、先の島まで進まない判断が必要
②のメリット・デメリットは基本①の反対になります。
- メリット:体力的に厳しくなったら、途中で自転車走行を中止できる
- デメリット:レンタサイクルの保証料(1,100円)が戻ってこない
私の場合は、母親が高齢でどこまで自力で走れるか未知数だったのと、私ができるだけ先の島まで行きたいという希望から、②のプランにしました。
結果的には母は2つ目の伯方島で途中離脱、私は当初予定の大三島に着いた時点で引き返す気力はなく、そこからバスで戻りました。
出発時に①か②を決めないという手もありますが、乗り捨ての場合は車種が「クロスバイク」と「シティサイクル」に限定され、電動アシスト自転車が選べないので、ある程度最初に決めが必要です。
高齢者でも走れる?
「普段運動しているか、基礎体力などによる」かと思いますが、普通に街で自転車に乗れるのであれば、どこの島まで行くかはありますが、サイクリング自体は楽しめます。
根拠としては、私の60代の母親は普段原付がメインで自転車はほぼ乗っていませんでしたが、シティサイクル(電動アシストなし)で、今治から2つ目の伯方島まで自力で辿り着きました。
また、今治側からスタートする場合、最初の橋である「来島海峡大橋」は、サイクリングロードで一番スケールが大きい橋であるため、その橋を渡って次の大島に上陸し、そこから今治に戻ってくるコースでも「しまなみ海道をサイクリングした感」はあると思います。

サイクリング時の服装
最低限「運動し易い服」であれば大丈夫です。
私が走った日は、最高気温が25℃程度でしたが、かなり暑かったので上はメッシュの半袖、下はユニクロの「ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ」、靴はランニングシューズで走りました。

すれ違った方には、短パンやジーンズの方もいました。街で自転車を漕ぐ延長と考えれば、服装は運動し易ければなんでもよいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はサイト・ガイドブックでは分かりづらかった内容、注意点を中心にお伝えしましたが、しまなみ海道の景色はとても美しく、「サイクリストの聖地」と呼ばれているのも納得です。

国際的な人気も高いようで、外国人のサイクリストも多く、橋の上ですれ違う際にはお互い挨拶をするなど、気持ちよく走れました。
今治へは交通手段の乗り換えが必要になるので、若干アクセスがしにく面もありますが、サイクリングが好きな方は一度走ってみてはいかがでしょうか。
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